捨て子で老夫婦に育てられたナヨコ(宮本信子)は、やがて芸者になり僧侶の多聞院(金田龍之介)に水揚げされるが、彼女と暮らして出世していった多聞院はほどなく他界。その後ナヨコはうだつの上がらない銀行員の主水と愛し合うようになるものの、めきめき出世した主水に捨てられ、芸者の世界へ戻っていくのだが……。 伊丹十三監督が、男につきをもたらすヒロインと男たちの愛憎を軽快なタッチで綴ったラブストーリー。そもそも隠語だった「あげまん」という言葉も、本作を経てポピュラーなものになったが、伊丹監督としては夫人の宮本信子こそは自分のあげまんといった想いもあって、本作を手がけたのであろう。これまでにないしっとりとした描写が覆いのもうなづける道理である。また、色と欲にまみれた政財界などのお偉方を笑い飛ばすシニカルな視点も、伊丹映画独特のものといえよう。(増當竜也)
ああ楽しかった!!
伊丹監督作品では『マルサの女』の評価が高いですが、私もこの『あげまん』の方が好きです。 この作品を公開する時、監督は『宮本信子は本物の芸者の演技ができる、今では数少ない女優だ』とおっしゃていたと記憶しています。 確かに宮本さんの芸者のお座敷シーンは堂に入った演技です。失礼ですが結構お年もいってらっしゃいますが(笑)いつも可愛げがあり、肝心な時には毅然とした態度をとれるキュートなナヨコを演じておられます。 周りを取り巻くキャラクターも皆生き生きとしていて楽しい。 津川さんの情けないキャラも面白いし、あまりにも怪しすぎる外見の政界の大物役の島田正吾さんも子供っぽくて笑えます。石井苗子さんのあまりにぴったりな『さげまん』キャラも、ホモ頭取役の大滝秀治さんも、エロ代議士役の宝田明さん(押坂忍さんと兄弟役でそっくり!)も、登場キャラ全員が魅力的で憎めない。 マンガちっくな展開で最後まで大笑い。後味もすっきりさわやかな楽しいエンターテイメント作品で、マジお勧めです。
エンターティナーとしての伊丹監督の超一流作だと私は思う。
え〜と正しい定義を余り書いてないサイトが多いので私なりに。あげまん:付き合ったり肉体的な性的、恋愛関係を持つ事によりその男性が運気や精神力、実力や自信、その他諸々何か眼に見えない部分のパラメーターを著しく上昇させてくれる不思議な何かを持つ女性。 元々は古語で死語でした。この映画で伊丹監督が使い始めて定着しました。当然逆のバージョンありますしそういう男性もいます(笑)表現として極めて文語的で卑猥です(笑…この映画に全部出ていますのでご安心を(笑 伊丹監督の映画で私が一番好きな映画なんですこの作品。小難しいインテリ向けの映画じゃないし。未見の人は皆で集まってわいわい見よう。そのセンスとシナリオに酔いますので。 星五つ
ジェネオン エンタテインメント
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