日露戦争―もうひとつの「物語」 (新潮新書)



日露戦争―もうひとつの「物語」 (新潮新書)
日露戦争―もうひとつの「物語」 (新潮新書)

ジャンル:歴史,日本史,西洋史,世界史
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報道と戦争

 著者は歯科医を本業としているのだが、近代日本のサブカルチャー的な部分を取り上げた新書を数多く執筆している人物。
 偽史、新聞報道、フィクションについての著作が多いようだ。
 本書は、日露戦争を題材として、当時の日本の報道界を分析したもの。戦争そのものの報道から、連載された戦争小説について、日比谷焼き打ち事件との関係など、さまざまな側面から描かれている。
 一方で、戦争報道を通じて当時のジャーナリズムのありようが明らかになるのも面白い。新聞社同士の争い、社会主義への眼差し、一般大衆が読者として醸成されていく過程。
 軽い本だが、読む価値のある一冊と思う。
情報メディアの報道の正義とは

「帯」には百年前すでに戦争は大衆にとって娯楽だったとある。当時新聞などの情報メディアがどのようにを大衆を煽動し日露戦争を伝えたのかってなことについて書かれているけど、考えるに少し前のフォークランド紛争、そして湾岸戦争、最近のアフガン進攻、今回のイラク戦争などどれをとっても軍事おたく的な興味本位の報道が多かったような気がする。とくに一部の軍事評論家はものすごくテンションが上がっていたような...。
マスメディアが見る戦争とは

 この本では、日露戦争をマスメディアの方向から見つめている。
 日露戦争における世論形成に、マスメディアが大きな役割を果たしたということは広く知られている話である。が、それが実際にどういう形でのものだったかということは、これまであまり述べられてこなかった。

 戦争という「異常事態」の報道、商品化にしのぎを削り、果ては誤報やでっちあげまでが飛び交う各新聞、未曾有の事態にとまどい、迷走と試行錯誤の中で自らの思うところを表現しようとする文筆家たちの姿は、現代の戦争報道とは似ていながらどこか異なる。それは、現代と当時の決定的な違い──戦争が自分たち自身の問題であったか、単なる傍観者かということにあるのではないだろうか。



新潮社
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日露戦争の世紀―連鎖視点から見る日本と世界 (岩波新書 新赤版 (958))

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忍びの者〈1〉序の巻 (岩波現代文庫)

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